スローな下男

私はお城の地下室辺りに辿り着いた。
中の一室を恐々と覗き込む。
すると高価なベルベットを惜しげなく使ったガウンを羽織った中年の女が、ぐつぐつ何かを煮込んでいた。
ちょうどお腹がすいてきた。そういえば、私だってれっきとした姫だ。

王族どうし、食べ物を幾分か分けてはもらえないだろうか?でも私はもはや姫ではない。
侍女でもなく誰でもなかった。
ふいにポンと後ろから肩を叩かれた。
親切そうな男が悲しい顔をして立っている。
「見ない方がいいのです」なおも悲しげに首を振る。
「お妃さまは、毒りんごをつくっておられるのです」。
私は仰天した。
何のためです?ただならぬ事態に襟を正す。
男は説明してくれた。
さっきの美少女はやはり姫だったようだ。
成長した姫の美しさに嫉妬したお妃が密かにってか、周知の事実的に姫を亡き者にしようと毒りんごづくりに精を出しているのだと。
姫の行方は分からないのです、と悲しげに言う。
「あ、その人ならさっき森の中で見ましたよ」と告げると、男は仰天した。
なぜ、そんなに大切な姫君なら、さっさと助け出さないのだろう?理解に苦しむ。
すると地下室の小窓からお妃がこちらへ顔を覗かせた。
ぎょっとした。
殊の外美しい。
正確には美しかったろう、女人だった。
中年女性の象徴である法令線が、刻名に刻まれている。
こちらに振っている手の甲に丁寧に織り込まれた皺もまた、残酷な年輪だ。
私に向かい執拗に手招きをしている。
そこのあなた、いらっしゃい。
これ以上ないほどの高圧的な物言い。
恐るおそる部屋に足を踏み入れる。
すると意外にもお妃は食べ物を、おいしそうな白パンを差し出してくれた。
むさぼり食べる私の耳元に、お妃はこうささやいた。
毒りんごづくりを手伝ってくれないか、と。
慌てて断ろうとするわたしに、お妃は昂然と言い放つ。
あなただってご入り用でしょうに、と。

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